ロシアの昔話があります。
物語自体は何てことない。
お金持ちの腹黒兄貴と
貧乏な気のいい弟の物語。
しかし、気になるのがここ。
偕成社から出版されている絵本、
遠山繁年氏の絵が興味をそそります。
何故なら、お子様に見せるには少々グロテスクだから。
一つ、見せましょう。
怖っ。
下手したら、お子様は泣いてしまうリアリティさがあると思いませんか?
私が、小さかったら多分泣いているでしょう。
まぁ、そこがツボなのですが。
兄貴夫妻です。
見るからに性悪ですよね?
私だったらこんな人が存在したら
そそくさと退散しますよ。
こちらが弟夫妻。
顔面だけで覆う周りの7人のお子様も幸せそう。
騙されやすい人柄が、逆に信用を増幅させます。
このお二人、
兄弟ながら名前が同じというとぼけた設定ですが、
この物語ではそれが引き立っています。
お近くの本屋、もしくは図書館で見かけたら、
一度手に取って頂きたい一冊です。