【チュロスのおもしろ浪曲100選】その1-2

 

(ライター:チュロス)




家にもどりし妻お里は薬たずさえ、心せくせく狼谷までもどってみたが、
夫の姿がみえずにびっくり!




 

「サワイチさんとしたことが、私の戻りを待ちかねて先に行かしゃんしたか」

夫を心配して壺坂寺まで登って捜してみたが、なんで知れよう夫の姿




 

「コレはしまった!」と、

胸の動悸は高まるばかり、きびす返して、あわてて戻った狼谷



 


足の痛みもなんのその、





 

「どごでござんす、さわいっつぁん!」







 

「怪我でもして倒れてはござんせんか!」






 

「私の声が聞こえたら、返事しておくれやす~!」

(ここで別れていつの世に会えようものぞ会わせてたもれ観音様!)






 

「サワイチさ~ん!」







 

あちらこちらを捜すうち、ふと見ればサワイチが家を出るときまとうて出でし神子の羽織、
袖たたみにして岩の上杖に草履を通して立て掛けてある。

見るよりお里は切れんばかりに泣きじゃくり( p_q)エ-ン



 

「恨みますぞえ、さわいっつぁん!」

シャクでも無いのに嘘ゆうて、私を家に戻しておき、
お目の開かぬをくになされ、谷へ入って死なしゃんしたか…( p_q)エ-ン


 

死ぬなら死ぬでなぜこの里におっしゃってはくだしゃんせぬ…( p_q)エ-ン



 

「目の見えないのに一人で死んで、弥陀の浄土に行く道は、誰を頼りにゆかしゃんす…」






 


「サワイチさん!男の心は薄情な、女子の心はそうじゃない…」

「あなた一人はやりませんよ」と飛び込こむと、



 

観音様の姿が現れて、ふたりは生き返えり、サワイチ両眼全開という、いとめでたの物語。






つづかない





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