手塚治虫の問題作 実写化 とんでもない映画かもしれない


手塚治虫の問題作 実写化 とんでもない映画かもしれない

(ライターFT)

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 手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画「ばるぼら」を、稲垣吾郎と二階堂ふみのダブル主演で初映像化した実写作品。

 手塚治虫の実子である手塚眞監督とウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルがタッグを組み、愛と狂気の寓話を美しい映像で描き出す。

 異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。

 大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……。

🌟ばるぼら 映画.com



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 「都会が何千万という人間をのみ込んで消化し、たれ流した排泄物のような女」

 物語はこんな主人公の説明から始まる。

 手塚治虫の作品の中では、メジャー作ではなくマイナー作品といえるが、手塚治虫の世界観にはこうしたダークな世界観があることは「火の鳥」などでも分かる。

 「ばるぼら」はさらにダークでアダルティックな作品で、1973年に発表された作品だが、人間味にかける現代を象徴するような寓話のような物語。

 1970年代、日本には「フーテン族」と呼ばれる平和を愛する自堕落で退廃的な若者が存在していた。


手塚マンガあの日あの時+(プラス)『ばるぼら』が描いた1970年代という時代 第1回:1960-70年代の新宿を闊歩していたフーテンとは!?

 フーテンは瘋癲と書く。

 有名どころでいえば「フーテンの寅さん」が有名です。

 寅さんは「定職を持たず街中などをふらつくこと。またはその人。」を指しますが、「ばるぼら」のヒロインも定職を持たず街をふらつき、しかもアルコール依存症。

 「ばるぼら」の時代背景としてフーテンと呼ばれる若者たちが社会現象となっていた。

 特に実写化された映像世界観は美しい。

 創造者の<”想像“と”創造“の間に潜む狂気>を描きたかった手塚治虫、そこにはいい知れぬ儚さと退廃的な感情をどうやって受け止めたら良いのかという苦悩が美しく描かれている。

 撮影監督はオーストラリア、シドニー出身のクリストファー・ドイル、彼の映像美はウォン・カーウァイ監督作品のスタイリッシュな画面構成や色彩設計で有名。


稲垣吾郎が二階堂ふみに溺れ堕ちていく、「ばるぼら」予告編

 オススメの作品ですが、好き嫌いはハッキリ分かれる作品でもあります。

 興味ある方は原作を読んでからみてみましょう。

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