疲労回復のクスリとして売られていた薬物 覚せい剤と代用品の咳止め薬

(ライターFT)

疲労回復のクスリとして売られていた薬物 覚せい剤と代用品の咳止め薬


  昭和26年(1951年)に覚せい剤取締法が公布され「日本の法律上の覚醒剤」が規定される。覚せい剤とは「フェニルアミノプロパン」すなわちアンフェタミン、「フェニルメチルアミノプロパン」すなわちメタンフェタミン、またその塩類である。ウィキペディアにはこのように記載されている。




 時代背景は戦前戦中、この頃に合法な薬物として販売されていました。1885年、長井長義が麻黄からエフェドリンの抽出に成功、1887年にエフェドリンからドイツでアンフェタミンが合成され、その後、長井長義と三浦謹之助によってエフェドリンからメタンフェタミンが合成され、覚せい剤として現在は違法薬物として法律上厳しく規制されている。

 合成された頃は、覚醒作用があるとは知られていなかった。

 戦時中の兵士の滋養強壮薬として日本でも使われ始め、1945年(終戦後)には日本軍の保有品のヒロポンという商品名で主に軍で使用され始めたのがきっかけになります。



 日本だけではなく、アメリカ軍もこの薬を使用していたそうです。パイロットの場合は、服用を拒絶すれば飛行任務を解除されるということもあり、戦時中は日本でも子供がヒロポンを服用し、防空壕を掘る作業をしていたとか。

 軍需工場に徴用(強制的に勤めさせる制度)で働いていた或るおじさんが、白い錠剤を二つ私の手に乗せて『これはね、ヒロポンといって、とっても元気が出る薬だよ』といって飲まされ、休みになるとひたすら防空壕用の穴を掘らされたとか。

 戦争が終わっても兵士のために作られたヒロポンは、敗戦し、先の見えない市民たちが利用しました。闇市に大量に流れ込んできたのです。1949年に注射器の使い回しや、重度の依存症患者が増えてしまい社会問題にもなりました。

 これは法律で規制しないと国自体がおかしくなってしま雨ということになり、戦後、完全に表舞台から消えてしまいます。でも覚せい剤は強力な依存症を併発し、闇に消えたはずなのに、いまだに非合法薬物としてその姿は完全になくなっていないのが現状になります。




 ヒロポンと双璧だった代表的な覚せい剤は「セドリン」というものです。武田薬品の前身の武田長兵衛商店が発売していたそうです。

 実はこの覚せい剤、ヒロポンですがまだ製薬会社で製造されているらしいのです。薬剤師の指示のもと、販売されており、以下のような症状で使われる可能性があります。

 ヒロポン錠基本情報

 一般名:メタンフェタミン塩酸塩錠
製薬会社:大日本住友製薬
薬価・規格: 295.2円(1mg1錠) 薬価を比較する



 インスリンショックの改善
 昏睡の改善
 嗜眠の改善
 睡眠剤の急性中毒の改善
 ナルコレプシーの改善
 麻酔剤の急性中毒の改善
 もうろう状態の改善
 うつ状態の改善
 うつ病の改善
 手術後の虚脱状態の回復促進
 手術中の虚脱状態の回復促進
 麻酔の覚せい促進
 統合失調症の遅鈍症の改善

 メタンフェタミン塩酸塩として1回2.5~5mg、1日10~15mgを経口投与する


 上記のような記載があります。

 重大な副作用として記載されているのが、薬物依存と書かれています。

 薬局で購入できる、覚せい剤に近い成分の風邪薬が存在します。


 高須院長は咳が止まらなく、服用しているだけだそうです。

 これがメチルエフェドリンという成分が入っていてオーバードーズ(過剰摂取)することで長時間の精神的な作用があるといわれています。有名なのが咳止め薬ですが、液体の咳止め薬であれば1本を一気飲みすることで8時間程度の長時間に及び、精神的な作用があり、乱用がなくならないらしいです。

 リン酸ジヒドロコデインと塩酸メチルエフェドリンの成分がだるさが吹き飛んで、やる気が出るらしいのです。市販薬でもこうしたトリップを楽しむ人がいるということになります。

 しかも向精神薬より、咳止めシロップの方がはるかに効果があるといわれています。咳止めシロップは薬局で合法的に販売されています。集中力が高まり、まったりとした多幸感があるといわれています。

 これも依存性はかなり高く、止める時はかなりの苦痛を伴い、一人で止めることは困難といわれています。

 覚せい剤やこうした市販薬のオーバードーズは、俗に「幸せの前借り」と表現され、前借りした分、利息がついてきて苦痛を伴います。

 しかも薬局で誰でも購入ができ、人瓶1500円~2500円程度で購入できますので、止める時はかなりの難しさがあります。

 断薬を考えているなら、一人ではなく信頼できる人にお金の管理をしてもらいましょう。お金を持たないというのが断薬の近道です。咳止め薬を購入しない、できないようにするのが一番です。できれば入院するのが一番いいです。

 覚せい剤も咳止め薬のオーバードーズも絶対にやめた方がいい。いや、やらない方がいい。

虫けら艦隊 アイカワタケシ著にはこのように記載されている。


 咳止め薬中毒の詳細を克明に描いている良書です。ブロン中毒患者からは絶賛の書になります。







タイトルとURLをコピーしました