読みやすい小説家 浜口倫太郎



(ライターFT)

読みやすい小説家 浜口倫太郎


 映画「22年目の告白-私が犯人です」は邦画としても中々面白かったです。

 この映画がきっかけで、原作は浜口倫太郎だということを知り、現在までに2冊、彼の書いた小説を読んでみました。若手の作家で、テレビバラエティー番組の放送作家として活躍していた人物で、若手の作家さんです。

 浜口倫太郎作の小説は、とにかく読みやすく、分かりやすい。



 「宇宙にいちばん近い人」を最初に読んでみたのですが、コミカルでホロっとさせてくれ、一気に最後まで読み進めたくなる味のある作風です。

 「宇宙にいちばん近い人」はあり得ない宇宙人が居候するという設定ですが、昭和30年代という時代設定ながら、当時の時代背景や当時の人々の考え方などが良く分かり、考えさえられることが非常に多い作品です。まだまだ進化中の作家さんだと思います。

 ついさっき読み終わったおが、「シンマイ」というお米つくりのお話です。



 この小説も、軽いタッチで一気に最後まで読み進めることができる秀作です。米作りや家族のつながり、友達とのつながりなど、人間のつながりについても大事な事なんだと再認識させられる作品でした。

 JA(農協)の事については批判と肯定の意見を描き、読者に対し考えさせることを問題提起しています。JA(農協)の良き点、悪い点を描き、必要性についても描かれています。物語全体のテーマとしても考える力という事に焦点を当てている作品です。

 おこめという日本人のアイデンティティとも言える米作りを通し、世の中の簡単な仕組みや考え方をサラッと教えてくれる作品で、私達に考える力とは何かを教えてくれる秀作です。

 読み終えた後、美味しい米が無性に食べたくなる作品でもあります。

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