怒りと静寂 最終回 まとめ



(ライターFT)

怒りと静寂 脱糞とアドレナリン


 私たちの生活の中では怒りという感情があります。この怒り、厄介な感情で、コントロールできるのならしたいものです。とても激しい感情で、取扱注意でもあります。

 怒ることで、日常生活の中で様々な悪影響を及ぼす確率も高くなります。怒りという感情が出てしまったら、人間関係にも影響を及ぼしてしまい、自分自身にも良くないのは誰もが理解していることではないでしょうか。



 怒りにはピークがあります。

 許せないと考えていても、その怒りは6秒です。6秒経てば次第に怒りの感情は収まってきます。自己啓発セミナーなどでは怒りの感情が出てきたら、1、2、3、4・・・と心の中で数を数えると怒りは急速に治っていくと言われています。念のために10まで数えておきましょう(笑

 人間が起こってしまった時、身体の中ではどんな変化があるのでしょう。



 アドレナリンという物質が体内を駆け巡り、闘争本能と、逃走反射が目覚めます。これは外敵から身を守るために必要な作用です。

 アドレナリンが分泌されると、どんなことが起こるのか。

 単刀直入に言いますと、覚醒するのです。

 さらに簡単に言うと、目が醒めるのです。

 アドレナリンは自分が最適な行動を取れるように選択させるスイッチと言えます。

 つまりアドレナリンは人間の生死に関わる必要なホルモンということになります。



 アドレナリンが放出されると、血圧や心拍数が急速上がります。血管が広がり、注意力が向上し、筋肉内の血流が増えます。身体的な能力も一時的に上がることも分かっています。これが俗にいう「火事場の馬鹿力」といやつですね。

 アドレナリンを出そうと考えるのなら、キツイ運動をすると出てきます。



 長時間の残業で、身体が疲れきっている時の帰り道、突然ジェイソンが斧を振りかぶり襲ってきたら、疲れていても一瞬で疲れなど忘れ、全力で逃げることが人間人は可能です。

 私は過去に、信号待ちをしていた時、非常に激しい腹痛に襲われ、「もうダメだ、このままダップンしてしまえ」と腹を決めた瞬間、目の前に車が突っ込んで来ました。もう完全に死ぬと感じました。幸い車は私の前でハンドルを切り、横転し、私は無傷でした。あまりの突然の出来事で、あっけに取られていたのですが、腹痛が完全にストップしており、ダップンをまぬがれました。



 この時、私の体内ではアドレナリンが放出されていたのでしょう。

(ライターFT)

怒りと静寂 ノルアドレナリンとアドレナリン


 アドレナリンは脳内での分泌がありません。ですので、昨日もお話ししたように、身体に作用します。それは自己防衛の為、体内に分泌されることにより、激しい腹痛でもアドレナリンにより、緊急事態には腹痛を止め、その時のトラブルなどに対応できる身体にしてくれます。

 アドレナリンは精神的な作用は少なく、脳内への影響はほとんどありません。



 さて、脳内に分泌されるノルアドレナリンという物質があるのですが、こちらが脳内に影響を与え、強い怒りやイライラという精神作用を引き起こします。アドレナリンは血圧上昇ややる気や恐怖心などの感情を生み出します。

 イメージ的には負の感情に近いのですが、ノルアドレナリンが不足すると、うつや不眠、双極性障害などの精神疾患に関係があると言われています。

 私が腹痛で自動車に危うく轢かれそうになった時、一瞬で血圧を上昇させ、筋力をアップさせ、腹痛を一次的に止めたのでしょう。その後はやはり激しい腹痛に教われ、公衆トイレで事なきを得ました。


 
 ノルアドレナリンは身体ではなく、心に作用します。つまり脳に作用するということです。

 緊張時や、不快な気持ちになった時、ノルアドレナリンが脳内に作用し、ストレスに対抗します。やはりこのノルアドレナリンが出ないと、ストレスに対抗できない精神状態になってしまうということになります。



 ノルアドレナリンの特徴は、「やる気」「意欲」を高める反面「不安」「緊張」といった感情・精神状態とも深い関係があります。別名「怒りのホルモン」とも言われ、ストレスホルモンの一種と言われています。程度の悪い抑うつ状態で、やる気がでない、無気力状態の患者さんにとっては良いとされますが、普通に元気な人が無理にノルアドレナリンを増やす事はよくないという相反する結果になります。

 怒りのシステムはノルアドレナリンが大きく作用しているということが分かりましたが、怒りをコントロールすると、体内ではどんなことが起こってしまうのか?

 特に強い感情を抑えてばかりいると、心に闇ができやすくなります。

 世間ではアンガーマネージメントで、怒りをコントロールする方法がセミナーなどで多く紹介されていますが、コントロールというのは、怒りを抑えるだけでなく、爆発させることも大切なのです。アンガーマネージメントで教えられる事は怒りの鎮め方がほとんどです。鎮めて忘れるというコントロール方法が主です。しかし鎮めてばかりいたら、ストレスがたまる一方です。



 ここで怒りとは違う感情で、ストレスを放出したいと感じたら、泣くという感情が非常にストレス放出に良い方法になります。できれば、感動する映画などを鑑賞し、いい涙を出す事で、気持ちは驚く程にスッキリします。泣いた後はよく眠れる、そんな経験したことありませんか?



 号泣した後のなんとも言えないスッキリ感、誰もが感じたことがあるはずです。

 もう一つの方法は、怒ることです。

 普段の生活の中ではコントロールして、怒りを鎮めることは大切です。人間関係をよりよくしたいのであれば、理不尽な人に対して、我慢する必要はありません。はっきり言うべきです。起こるべきなのです。自分が起こることが出来れば、相手は自分に対して、今後、理不尽な要求はしてこない確率が高いです。

 パワハラ上司が調子に乗り、パワハラ行為がエスカレートして来たら、怒りを爆発させた方が効率良く、パワハラ行為をやめさせることができます。



 もちろん、立場上の問題もありますが、権力を傘にパワハラ行為を続けられるより、その会社に居ることが出来なくなっても、うつ病や不眠症になることを思えば、思いっきりその対象の人物と対決すべきです。対決することで、最悪の状況に陥るかも知れませんが、自分の精神の健康は守れます。

 長時間労働で、心を病み、パワハラ上司に罵られる日々を続け、最後は過労自殺するより、会社を辞める前にパワハラ上司に怒りをぶちまけたほうが精神には良いでしょう。



 毅然とした態度で、立ち向かい、思いの丈をぶちまけスッキリして会社を辞めた方が絶対に死ぬよりいいです。

 日本の社会は、長時間労働をさせようと政府は躍起になっています。労働基準監督署に訴えようとすぐに動いてくれません。

 理不尽な言動を毎日されているのであれば、怒っていいのです。

 それで会社を辞めるならそれでいいじゃありませんか。

 死んでしまうよりマシです。

 生活に困れば、対処する方法は必ずあります。それが自分にとって不本意でも、いつかいい方向へ向かうはずです。

 怒りはとても大切な感情です。(ライターFT)

怒りと静寂 最終回


 怒りをコントロールすることなんて出来ない。しない。



 社会生活を送る上で、この感情をコントロールできない人は、社会生活に向いていないと言うことです。前回、前々回と怒りのメカニズムと抑えてばかりではいけないと言うお話をしましたが、怒るタイミングについては非常に難しいでしょう。我慢しすぎると、怒るタイミングを逃したり、別の方法でストレス解消をしようとしても、上手くいかなかったりと、余計にストレスを感じてしまいがちです。

 そこで静寂という第5の感情を身に付けましょう。



 正確には、静寂なんて言う感情はなく、静寂というのは「物音もせず静かなこと。しんとしてものさびしいこと」という意味です。

 正しい静寂の使い方は、

 死んだような静寂につつまれる

 まどろむような静寂につつまれる

 海の底のような静寂




 こうした使い方が正しいです。

 この静寂を感情として考えてみましょう。

 腹が立ち、怒りが収まらない時、遠慮せずにその場から立ち去りましょう。

 一人になれる場所、職場にいるのであれば、トイレなどが最適かも知れないです。

 まずは、自分がなぜ怒ってしまい、怒りの感情が爆発しそうなのかを考えて下さい。ここで使えるのが、アンガーマネージメントなどで言われている”6秒“待つことです。

 6秒待てば、ある程度の怒の感情は過ぎ去ります。

 6秒待って過ぎ去る感情は、本当の自分ではないのです。本当の自分とは常に怒り倒している自分でしょうか?



 そうではないですね。

 ここで本来の自分はどんな自分なのかを考えてみて下さい。

 ここまではやれと言われたことをするだけなので非常に簡単です。深呼吸し、6秒末だけです。

 まずは「心をからっぽにする」=「無心」=「心の静寂を保つ」ということは、言葉で言うよりもずっと難易度の高い境地であることがよくわかります。

 もちろん訓練も必要かも知れないです。

 まずは怒りを抑えることから始めるのがいいですね。



 心の静寂を得たら、その先に見えるものは「真理」だと老子はいっています。

 真理とは一体何なのか?

 言葉の意味だけで考えると、「本当の事。間違いでない道理。正当な知識内容」ということになりますが、ここでいう真理の意味は少し違います。



 「どんなに時間が経過しても変わらない物の考え方」

 怒りまくったところで世の中の真理は変わらない、原因があって結果があるように、怒ろうが、笑おうが結果は決まっており、どう行動するかで結果がついてくるということになります。

 怒りをぶちまけてパワハラ上司を殴ると、その結果が見えています。反対に怒りを抑えて、心を病み、死んでしまいたいと考えてしまうこともありますね。

 静寂の中でそれを考えれば、世の中の普遍的なことは自ずと見えてくるでしょう。

 悩みは多い、でも世なのかの普遍的なことは、すべて原因があり、結果に繋がります。

 心に静寂を持ち、ゆっくり考えると、真理は分かってきます。

 この記事を読んでいる人の中で、悩んでいる人がいると思います。

 私も常に悩んでいます。

 静寂を心に持つことで、穏やかな人生を歩めるようになってきます。

 一歩、前に進みましょう。
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