日常的に殺人が起こる国、コロンビアの幸福度 2

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(ライターFT)

日常的に殺人が起こる国、コロンビアの幸福度 2


コロンビアのコカイン生産量、2015年は前年比約50%増 国連

 コロンビアといえば麻薬。コカインの生産量は世界一といわれている。このコカイン、原料はコカという植物になる。



 こうした良質なコカの栽培に対しては農民が欠かせない。

 コカというのはコロンビアの先住民が嗜好品として使用していた強壮剤でもある。最も古い天然の興奮剤としても知られている。その歴史は古代インカ帝国、つまり紀元前3000年頃から使用されていました。元々はコロンビアではなくペルーが発祥とされています。アンデスの高地で薄い空気に対応する為、コカの派を噛むと心拍数を早め、呼吸回数を多くする効果があると知られていました。



 コカインという薬物は興奮したり多幸感、極端な自信、活力の増大、不眠等が効果といわれています。効果は覚せい剤の効能が強い感じといわれています。但し、覚せい剤は数時間効果があるのに対し、コカインは10分~20分で効果は切れるそうです。その後は極端な鬱状態に陥るそうです。過剰摂取すると死に至ります。

 さて、このコカインとコロンビアを結ぶのはメデジン•カルテルという犯罪組織になります。メデジン•カルテルを取り仕切るのはパブロ•エスコバルという人物。



 パブロはすでにアメリカとの麻薬戦争で射殺されましたが、メデジン•カルテル自体はまだ存在しています。メデジン•カルテルが無くならない理由としては貧困が背景にあります。コロンビアも格差社会が激しいという事になります。

 コロンビアは世帯収入に基づき6階層に分けられているそうです。この階層に寄り行政サービスにも違いがあり、はっきりと分けれた社会になります。これは完全な差別社会といえます。格差に対してコロンビア人はどう考えているのだろう。メデジン•カルテルの本拠地、メデジン市では場所によって危険地域と安全地域が存在するようです。特にコロンビアを旅行する場合、こうした危険地域と安全地域をちゃんと把握しておけばさほど犯罪に巻き込まれる心配も少なくなるという事になります。



 マチスタ社会という言葉がある。マチスタとは貧困の精神病理を指します。マチスタの特徴というのは粗暴で妻子に暴力を振るう、外でもすぐにケンカする、大酒を飲む、女性にだらしないなど、貧困について非常にありがちな特徴を精神病理として捉えた解釈になります。特に男性について言っている事になり、男性性の誇示という解釈で、男性優位主義ということになります。日本で言う所の男尊女卑の世界です。

 コロンビア社会の背景にはこうした貧困をベースにしたマチスタ的な精神病理という考え方が存在します。こうした考え方が貧困者を中心にテロや麻薬密売のベースになっていると考えられます。

 階層社会、貧困、マチスタ社会をベースに、コロンビアの闇も深いという事になります。しかしコロンビアの人達はそれでも明るく生きている。
 
コロンビアでは「貧富の差」の中にも全体的な力強さを感じた

 こうした格差社会にありながらも人々の力強さは日本人にはないものではないでしょうか。
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