脳みそをコントロールしたい!5

苦痛の時に現れる脳内麻薬? 「エンドルフィン」の知られざる正体



(ライターFT)

脳みそをコントロールしたい!5


 オキシトシン、セロトニンと脳内の幸せホルモンについて説明してきましたが、今日からは脳内麻薬について考えていきたいと思います。人間の脳には使い方を間違えれば危険な脳内物質も分泌されています。依存という症状は、脳内で起こる変化、つまり脳内麻薬と呼ばれる物質が人間の危険信号を察知すると分泌されてしまいます。



 人間は強烈な快感を得てしまうと、その快感を求めようとしてしまいます。

 楽しい事をまたしたいというシンプルな気持ちが、知らないうちにその事だけを求めてしまいがちになるという事も必ずあります。ギャンブル、SEX、アルコール、ニコチン、ゲーム等近年ではかなりの楽しみ(快楽)が存在します。単純に楽しむだけなら何の問題もありません。しかし快感や快楽だけを求めてしまうと、生活の質を落とし、働く事さえも出来なくなり、快楽だけを求めてしまう生活に陥ってしまうこともあります。



 仕事をして給料を得る=報酬

 人から褒められる=報酬

 上記に記載したことを脳は「報酬」と認識します。

 脳は「社会的報酬」、「物質的報酬」、「知性的報酬」、「生理的報酬」等があります。



 依存(アディクション)の中にいる人は「生理的報酬」を求めるあまり、他の報酬なんてどうでもよくなってしまい、他人に嘘をついたり裏切ったり社会的に問題のある行動をしてしまいます。

 難しいことはさておき、これらの報酬を得る事で脳内はある脳内物質が分泌されます。

 つまり脳は何らかの報酬を得るために脳内麻薬という物質を分泌させ、快感物質を分泌させる作用を持っているのです。常に脳は何らかの報酬を期待しています。脳内から分泌される快楽物質は様々です。

 中でも最強と言われているのがβエンドルフィンという脳内物質です。



 このエンドルフィンというのは別名、体内性モルヒネと呼ばれる鎮痛効果、多幸感などを伴う物質になります。これだけではなく、美しいものや気持ちのいいものを見たり聴いたりした時にβエンドルフィンが脳内に放出されます。

 その効果はモルヒネの数倍と言われており、気分が高揚したり幸せな気持ちになったりすることが分かっています。このエンドルフィンを強烈に放出させると何ともいえない多幸感(幸せな気持ち)に包まれます。簡単な所でいうとランナーズ•ハイと呼ばれる症状になります。

 このランナーズ•ハイですが、苦痛を感じ、それを乗り越えるとランナーズ•ハイと呼ばれる多幸感を感じます。これはこれ以上走り続けると危険という信号でもあります。苦痛が長く続くと、気持ちよくなる、これがランナーズハイの正体になります。この時にβエンドルフィンが脳内に大量放出されている状態になります。
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