愛着の問題を理解し、より良い人生を送る為に

愛着障害の原因と治療

 さて、愛着障害が皆さんの人生に少し、人によれば大きく関わっているかも知れないというのは前回のお話でした。

(ライターFT)

愛着の問題を理解し、より良い人生を送る為に


人生を左右する”愛情”という感情



 より良い人生を送りたい。誰もがそう思うはずです。

 でも中々上手くいかないのが人生ですね。でも上手くいかないからこそ、頑張ったり悩んだりし、一つ一つ問題をクリアし成長し、人生に深みが出るもんです。

 でもいつも心のどこかでひっかかる何か、自分でもわかっていない無意識下の暗い問題を知る事で、人生がスムーズに走り出すかも知れません。



 愛着障害という症状があります。これは本来得るべきだった親の愛情を得られなかった事が原因で、その後の考え方や行動が「生き辛さ」という形で現れてきます。最近の研究で、発達障害と呼ばれている症状のうち、愛着障害が原因で先天性のものではなく、後天的、いわゆる生育歴で愛情不足だった子供達にも発達障害の症状が見られるそうです。

 愛着障害の基本的な症状として、コミュニケーション下手というのがあります。

 信頼や愛情が不安定でうまく距離が取れないという症状が挙げられます。これは何も特別な家庭環境に育った人がなる症状ではなく、両親が揃っていても得るべき愛情が得られなかった場合にも考えられます。



 愛情が足りないと、大きく二つのタイプに分かれます。

 愛情を感じない

 回避型愛着

 全ての人に対し、愛情を示す

 不安型愛着

 に分かれます。

 特に両親(養育者)に何らかの原因で生後6ヶ月以内にあまり抱っこされなかったり、授乳が不十分だった場合、これらのどちらかの症状が出ると言われています。

 まずはセルフチェックしてみましょう。

 子供の頃の楽しかった記憶をすぐに思い出せるか

 回避型、不安型の愛着スタイルの人でも記憶の内容が異なります。

 不安型:ネガティヴな記憶はすぐに思い出せる。

 回避型:ネガティヴな記憶を思い出すのに多くの時間を要する。

 安定した愛着スタイルを持っていれば、過去の楽しかった記憶も、ネガティヴな記憶もすぐに思い出せるそうです。

 愛着に問題のある人の特徴としてもう一つ大きな問題が、「人の気持ちが理解出来ない」という問題です。これはアスペルガー症候群を持つ発達障害の人にも言える症状です。アスペルガーの人は先天的な脳の問題で、治る事はありません。訓練する事で社会順応が出来てきます。しかし愛着障害の人は克服する事が可能です。



 アスペルガーの人は人の立場が自分とは違うという事が想像出来ないのですが、愛着障害の人は、自分と他人とは違うということは理解出来ます。

 愛着障害の人の特徴として、アスペルガー等の広汎性発達障害と呼ばれる症状と間違われるパターンが非常に多いと思われます。

 もちろん、アスペルガーと愛着障害の複合型という例も珍しくありません。どちらも今共感性に欠けるというのが特徴です。

 こうした症状は、社会生活において様々な不具合を引き起こしやすくなります。

 そして周りの人から理解されない為に、孤立し、防御本能が働き、境界性パーソナリティ障害やその他のパーソナリティ障害にも陥りやすくなります。精神疾患全体に陥りやすくなる確立が高くなることが多いとされています。

 うつになる可能性は不安型の愛着障害の人はかなり高いと言われています。

 こうした問題に陥らないようにする為にも、自分がもし愛着に問題があると感じていれば、理解しておく必要があります。

 次は少し先になりますが、克服の方法を考えていきたいと思います。
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