インサイドヘッド シネマレヴュー

『インサイド・ヘッド』特報②
 奥が深いアニメ、そう言えます。

 後からじんわりと感動が押し寄せてくる、そんな映画です。
 
(ライターFT)

インサイドヘッド シネマレヴュー


 最近は子供達と一緒に映画館に行く事がほとんど、たまに一人で観たい映画があるときは一人で観に行く、そんな寂しいシネマスタイルなんですが、インサイドヘッドは観た翌日にじんわりと心に残る、そんな映画でした。



 あらすじ
 
子供が成長するときは、いろんなことが起こる。ライリーは父親の仕事の関係で、新しい生活をすることになります。
ライリーは、ほかのみんなと同じように、感情に行動を左右されます。
ジョイ(喜び)
フィアー(ビビリ)
アンガー(イカリ)
ディスガスト(ムカムカ)
サドネス(悲しみ)
ライリーの頭の中には、これらの感情がいて、ライリーの毎日の生活にアドバイスを送ります。
ライリーと一緒に新しい生活に苦戦するので、彼らも頭の中で落ち着くことができません。
ネガティブな感情たちが多い中で、最も重要な感情とも言えるジョイが、ポジティブにしていきます。
この感情たちが、新しい生活をどうにかいいものにしようとして行くのです。

 ピクサーアニメーションはディズニーの子会社、ディズニーの企業理念に添った内容と言えますが、ディズニーとは完全に違う理念も映画の底に隠れている。

 アップルのスティーヴ•ジョブスとエド•キャットムルが中心となり作られた。

 配給や販促はディズニー、製作はピクサーという分業が今でも続いている。

 個人的にピクサーアニメーションは大好き、中でもトイ•ストーリーやモンスターズインク、カーズなんかは大好きな作品。そして今回のインサイド•ヘッドの懐の深さに驚かされている。

 ストーリーは単純、でも単純な中に子どもから少女に変化する女の子の心情を、うまく分かりやすく表現している。

 監督のピート•ドクターのインタビューで以下のように答えている。

ピート:人は誰もが幸せになりたいと願うもの。しかし、人生は複雑で、がっかりする出来事もあるし、失うものもたくさん。いつも幸せな気分でいることはできません。全ての親が子供の幸せを願うものだけれど、必ずしもそうはいかない。
そんな時、“私たち”は何ができるのか、どう対処していくのか、という、みんなの人生に共通する視点が『インサイド・ヘッド』の原点です。幸せな時だけではない。そんな状況から、主人公「ヨロコビ」以外のキャラクターが生まれてくるのです。

 人間の頭の中はとても複雑、それは子どもであっても同じ。

 その複雑な人間の心理を、5つのキャラクターで非常に分かりやすく描いている。

 色んな感情に左右され、人は成長するのだけど、ネガティヴな感情がとても大事で素敵な役割をしていることを再認識させてくれる。

 劇中、ビンボンというキャラクターが出てきます。



 このキャラは主人公の少女、ライリーが小さい頃に妄想で描いたキャラクター。

 忘れ去られそうになっているキャラなんですが、このキャラの最後がとても切ない。今思い出しても涙が出そうになる(笑

 ふいに自分の小さい時にもこうした空想の世界で遊んでいたキャラがいたのかも知れない。だけどそんな小さな頃の思い出は、完全に忘れている。人間は忘れる生き物。いつまでも思い出に浸る事は出来ない脳の仕組みになっている。

 現実的であまりにも残酷に思いますが、このくだりはとてもいいお話に仕上がっている。

 もちろん、ラストはさらに胸が締め付けられます。

 後からジワジワと感動し、考えさせられるシーンが多いアニメーションです。

 子供より、大人達に観て欲しい作品です。

 ブルーレイ購入決定で何度も観たい作品ですね。

 子ども達にはポジティヴなヨロコビの行動に感情移入しちゃうんでしょう。ヨロコビもとても共感がもて、素敵なキャラ。

 子ども達と行ったのでもちろん吹き替えで観たのですが、声優陣もとても良かったです。ヨロコビも悲しみも声も素敵でした。竹内結子と大竹しのぶがとても素敵でした。

 ちょっとした環境の変化、主人公のライリーにしたら引っ越しという大きな環境の変化なんですが、思春期の精神の壊れやすさをうまく表現している。大人達はこうした環境の変化をどのように見つめ、フォローするということを凄く考えさせられる。

 私は小学生の頃、4回の転校をしました。

 子どもにとって引っ越しはとても大きな環境の変化と言える。

 大人達にとって大したことのない引っ越し、子どもにとってはと考えるととても大きな寂しい感情なんですね。大人になり自分でも忘れてしまっていた感情でもあります。

 自分の忘れ去られていた感情を思い出させてくれた素敵な映画です。
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