便利な世の中がもたらす弊害

イアン・ギラン「いま、音楽を聴くのに耳でなく目が使われている」

 さすがに大御所ヴォーカリストは本質を見抜いている。

 インターネットの普及で音楽販売スタイルが変化し、CDが売れない時代になった。のそ代わりに音楽ファイルが簡単にインターネットで購入やダウンロード出来る便利な時代になった。

 しかし‥…

(ライターFT)

便利な世の中がもたらす弊害


 まず、イアン•ギランというヴォーカリストですが、ディープ•パープルという1970年代に世界的ヒットし、様々なミュージシャンに影響を与えた大物バンドのヴォーカリストなんです。



 名曲Highway Starを歌うイアン•ギラン。

 イアン師匠が言っていることは今の若い人にしたら、老人の戯れ言に聞こえるかも知れない。しかしイアン師匠の言っていることは、本質を突いているのではと思います。

 「いま、人は音楽を聴くのに目を使っている。耳じゃなくてね」

 イアン師匠のこの言葉、胸に響いたんです。

 ギターで好きな曲をコピーする時、Youtubeを見ると誰かが、奏法を丁寧に解説してくれる。僕が音楽を始めた頃、ロックバンドのスコア譜なんてほとんどなかった。でも一生懸命、レコードを何度も何度もすり切れる程聴いて、音を探しコピーしたもんんです。

 便利な時代になったと感じています。

 若い世代のテクニックは確実に向上しており、若いバンドのテクニックには目を見張るものがあります。これは耳だけで時間をかけずに練習出来るとても効率のよい練習方法と言えます。要するに先生にお手本を見せてもらいながら、自分のタイミングで何度も練習できるということ。うまくなるはずですね。

 音楽が簡単にダウンロード出来るようになったこととビジュアルも同時に観れるようになったことは、インターネットの普及と共に必然といえる。時代の流れであり、進化と言える。

 インターネットに限らず、現在は満たされる社会とも言える。人の欲望が簡単に満たせる社会。一方でそうした社会を否定する人も少なからずいる。

 それは本質を知っている人が言っているのだと思います。

 昔はレコードをターンテーブルに乗せ、ターンテーブルの回転数を合わせ音楽を聴く。そんな時代だった。映像なんてライヴに行くか、TV出演したアーティストを必死で見ていた。人気者でないアーティストが好きな場合、ユーザーは大変苦労し、TV出演する時間帯に家に帰り、楽しみにしたもんです。現在ではYoutubeを開き、好きなアーティストの名前を検索するだけで一瞬でアクセス出来て、楽しむ事が可能だ。

 便利な今の時代を否定するつもりは毛頭ありません。

 むしろ、昔には戻れない、戻りたくない。

 便利な世の中が好きだからだ。人間が昔、望んだ世界がここにある。その分、弊害も同じ数だけ出来ている。今も昔も同じ法則が存在し、同じように流れている。本物を見極める目を養わないといけない、そんな風に感じています。



 長いよ。
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