はじめまして、川やんと申します。
このたび、大学時代の先輩で公私共にお世話になっております
ひら先生よりご指名いただき、同じく先輩のはた先生に続きまして
歯科相談を担当させていただくこととなりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、私は先輩方のように博学ではございませんので、
皆様が日ごろ歯科医院に行かれた時、もしかしたら聞きそびれた、
いやいや少しわかりにくかった、と思われそうな素朴な疑問にお答え
出来ればと思っております。
それでは第1回、本日のテーマは「さし歯と入れ歯について」です
まず簡単に言えば、「接着剤で固定(くっつけてしまう)歯」がさし歯、
「取り外せる歯」が入れ歯、
と思ってください。
まず、「さし歯」について
さし歯と呼ばれるものは厳密には2種類あります。
1.虫歯あるいは大きくかけたり、折れたりした歯に単独で
かぶせたもの(専門用語でクラウン(王冠)といいます)
2.歯がない部分(1~3本ぐらい)の前後の歯にかぶせをして
つなげて一体としてかぶせたもの
(専門用語でブリッジ(橋)といいます)
どちらも固定式なので、違和感は少なくてすみます。
1.の場合は単独なので問題ないのですが、2.の場合が問題に
なります。
というのも、歯の数が少なくなれば、この方法でさし歯にできないことが
よくあります。
たとえば2本歯のないところに2.のブリッジをするとしましょう。
前後の歯1本ずつ支えにして(橋の橋脚だと思ってください)
さし歯にします。
いままで4本でかむ力を分散していたのに、同じ力を2本で支える
すなわち、倍の力が掛かるわけです!!
人間だって給料一緒で、仕事が倍になれば皆怒りますわな~。
すなわち、長くなって支えの歯が少なければ、当然負担がかかります。
当然ある程度の基準が必要になるわけです。
あと、本数だけでなく場所によっても無理な場合があります、
たとえば、支えになる歯が前歯しかない場合など。
考えてみてください、橋脚が1本で対岸がちゅうぶらりんの橋
誰が渡りますか・・耐震構造計算書偽造どころじゃないですよね~。
そこでつぎに出てくるのが「入れ歯」です。
入れ歯も厳密には2種類です。
1.部分入れ歯(ご自分の歯が残っている(さし歯でも)とき)
2.総入れ歯(ご自分の歯が1本もないとき)
1.の場合ご自分の歯にはりがねなど、引っ掛けをして取り外して
使います。2.は引っ掛けがないものです。
入れ歯の場合はどんな状態にも対応できますが、歯茎の上におくので
さし歯とはちがいます、慣れるまでは違和感、場合によってはちょっと
痛みがでたりするので、入れたあとも歯医者さんで調整が必要になる
場合がほとんどです。
あと、取り外して手入れをしてもらうのですが、たしかに面倒といえば
面倒です。でも考えてみてください、人間の臓器で取り出して、目の前で
手入れできるものなんて、他にないですよ!
「いや~、昨日飲み過ぎたから胃洗お!」なんて出来たら良いですよね~
まとめましょう、さし歯の利点は
1、違和感が少ない
2、取り外しの手間がない
欠点は
1、場合によっては健康な歯を削る必要がある
2、状態によっては無理
入れ歯の利点は
1、ご自分の歯をほとんど削らなくてすむ
2、いろいろな形に対応できる
欠点は
1、違和感が強め
2、取り外しが手間
3、「入れ歯」という響きそのものがイヤ!
などなど、とにかくそういった状態になったときは歯医者さんとよく
お話してください。ひとそれぞれ違うように、お口の中にも個性が
ありますから・・。
あと今回はふれませんでしたが、「インプラント」というものもあります
これについてはまたいつかお話します。
さてさて、川やんの第1回、いかがでしたか?
ご意見ご感想お寄せください。
次回からはもう少し、
くだけた感じで、私の妄想のなかでタレントさんと
対談する・・・ってなことも考えてるZARD大好き、シャイなアンチクショウでした。
それでは、今回はこれにて失礼いたします。
(新)歯科診療、なんで・なんでなんで! episode 1
