ブラックムービー紹介:その弐:『ブラキュラ』


『ハーレム』と聞いたら何を想像する?

女性に囲まれてとろける顔をしている男性?(このハーレムの英語のつづりはHarem) それともヒップホップファッションに身をつつんだ若者たちの街?(このハーレムの英語のつづりはHarlem)

黒人の都、ニューヨークのハーレムは人情あふれる面白い街。

今回は、ブラックムービーの『ブラキュラ』をご紹介です。
(ライター:ナカムラアキツ)



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「この映画面白いよ~」と、だんなと付き合いだして間もないときに、わざわざ実家からテープを持ってきて一緒に見たのがこれ、『ブラキュラ』。









同じくハーレムに住んでいる日本人の友だちいわく、「黒人が見ると泣けてどうしようもないらしいけれど、他の人たちが見ると笑えてしょうがない」という評価の映画。

でも、あたし的にはがっつりツボに入った映画でした。

B級ばりばりのブラック・ムービー。
製作年度は1972年。

ファッションがかっこいい。
アフロヘアーがかっこいい。
音楽だって負けてないよー。

ストーリーはというと、まあ、パッケージの絵を見てもらえばわかるだろうけれど、ドラキュラのお話なんですよ。で、ブラックのドラキュラだから『ブラキュラ』(安直、なんて安直なんだああああ)。でも、このBな感じがいいでしょ。

中世の時代に黒人カップルが白人のお屋敷にご招待されるんですが、実は招待した白人の彼らはドラキュラ。主人公である男性だけがドラキュラにされ、婚約者である彼女は亡くなります。

で、時が流れて現代になり、ドラキュラになった彼は『ブラキュラ』として復活し、ある夜、ディスコで婚約者そっくりの彼女と出会い(二役)、そこからドラマが生まれるのであった……。



冷静にストーリーだけを言うと非常に哀しいお話なんだけれど、B級なだけにストーリーの爪が甘くって突っ込みどころ満載。笑いが止まらないんですな。いや、結構泣けるんだけれど、やっぱり笑わずにはいられない。

だって、アフロヘアーのドラキュラ。
ありえない。
ルパン三世も顔負けのすんごいもみあげ。

当時のアメリカというのは、60年だいから公民権運動が盛んになり、マルコムXとキング牧師の存在(共に暗殺される)、モハメッド・アリの勝利、そしてブラック・パンサーを筆頭に”ブラック・イズ・ビューティフル”というスローガンとともに、世の中に台頭するようになっていた時期ともいえる。

それと同時にブラック・ムービーも盛んに作られ、この映画もそのうちの流れをくんでいるといってもいいでしょう(ある意味一番クールな映画が多い時期とも言える。日本でも有名(だと思うんですが)な『Super Fly』という映画ができたのもこの時期)。

ところで映画「ブラキュラ」で主人公のブラキュラを演じるのは低音が魅力の黒人シェークスピア俳優のWilliam Marshall(ウィリアム・マーシャル)。そして彼の演技が賞賛されて1972年のSFファンタジー&ホラー映画のアカデミーといわれるSaturn AwardsでBest Horror Film”賞を受賞したという、実はカルト的に非常に人気の高い作品のよう。

日本でも公開されたようなんですが、日本語字幕は出てないようで、残念。
機会があったらぜひ見て欲しい一作です。


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『ハーレム通信』

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